PRのプロフェッショナルが考える
デザインの必要性

村田悠太 – PRのプロフェッショナルが考えるデザインの必要性

PRのプロフェッショナルが考える
デザインの必要性

株式会社PR TIMES マーケティング本部 マネージャー
村田 悠太(むらた ゆうた)

PRのプロフェッショナルが考える
デザインの必要性

デジタルPR業界でのリーディングカンパニーである株式会社PR TIMES。
同社を創業当時から知る村田氏に同社が考えるデザインのこだわりや必要性を聞いてみた。
Photo: Kazunari Ozawa
Edit: yuko otsuka
今回「PRのプロが考えるデザインの必要性」というタイトルでインタビューをさせていただくのですが、その前にPR TIMESさんがどのような会社かお聞かせ頂けますか?
村田
主にデジタル領域のPRサービスを提供している会社です。

その中でもメインのサービスとしては、リリース配信サービスの「PR TIMES」。

2016年8月現在でご利用企業は1万4000社を突破、上場企業も1000社様以上にご利用いただいているサービスです。
使ったことないっていう会社はほとんどいないんじゃないかっていうぐらいの数ですね。そちらがメイン事業という事なんですね。
村田
はい。あとはもう少し上流のPR企画プランニングから提案することも最近多いです。

PRネタに絡めたキャンペーンを企画して、ランディングページを制作してPRに活かしたりだとか。

そんなことをやっていたりもします。
スタッフは今何名くらいいらっしゃるんですか?
村田
トータルすると今48名ほどです。
その中で村田さん自身は具体的にどのようなお仕事をされているんですか?
村田
僕は、主にクライアントに対して先のデジタルPR企画プランニングの提案をするケースが多いです。

簡単にいうと、デジタル上でどれだけうまく波及につなげるか、話題化させられるか、というご提案をします。

今は家電・飲食・化粧品のナショナルクライアントが多いですね。
僕が知っているPR TIMESさんのサービスって、リリース配信というイメージが強いんですが。
村田
そうですね、メインはリリース配信ですが、もっと上流の部分。

「リリースを流すだけじゃなくてデジタル上でもっと広げるためにはどうしたらいいですかね?」

という相談に対しての解決法をご提案します。

例えば「その内容だったら実はYoutubeを使ったほうがいいですよ」とか、

「Instagramの施策やったほうが広がりますよ」とか、そういった提案をしています。
活動領域というのは完全にデジタルに特化しているんでしょうか?
村田
はい、デジタルの中でニュースになるためのメディア選定を行ったりもします。

そもそもメディア選定する以前の段階から、どういう切り口だったらニュースになるかというその切り口、

プロモートアングルっていうんですが、そのプロモートアングルを考え、そのアングルに応じて

各メディアにどんなアプローチをしていきましょうかと整理するといったこともやっています。

それをデジタルに特化してやっているんです。
なるほど。PR TIMESさんとは会社パンフレットの制作がきっかけで村田さんとお会いしました。 当初自社制作系のご担当、専門なのかなと思っていたんですが、基本的にはスタッフ皆さんがお客さんを持ってらっしゃるんですか?
村田
僕も他の担当者も特に制作専門ではなく、メインのお客様対応であったり、それぞれの業務がありつつも他の作業もやるという事が多いですね。

社内では1人1つの仕事というよりも1人2役みたいなところが多いので、自分のできることを広げていくというのは会社としての考えでもありますね。
弊社との関わりとしてパンフレットやカレンダー製作などをやらせていただきました。他にもいろんな外注業者さんがいらっしゃると思うんですね、その中でのパートナー選びはどのような基準でやってらっしゃるんですか?
村田
今回は橘さんをご紹介いただいたというきっかけもありますけど、やっぱりデザインってコミュニケーションの1つの手段だと思うんです。今すごく新しいなって思うデザインでも2-3年経つと少し古く見えたりってあるじゃないですか。

その時点で伝達しちゃってますからね。なので、そのあたりの感性に富んでいるとか、そういうところを基準として考えていますよね。ザ・カンパニーさんはファッション系のカタログ制作もされてるので、トレンドは敏感に感じ取っていただけるのかなと。PRを提供している会社としてはトレンドに敏感でありたい、というのもありますし。
ありがとうございます。そこは頑張っています(笑)。
村田
他にも外注はしていますし、弊社の場合は社内デザイナーがやるケースも多いです。

しかし、こういうパンフレットだったりオフラインのものは社内で担当している人がいるわけではないので、そこはお願いしています。
WEBサイトとかそういった自社制作物ってたくさんあると思うんですが、自社のデザインの一貫性や考え方、またその必要性っていうのはどのようにお考えですか?
村田
会社の中でそれぞれ思うところはありつつも、弊社の文化として、デザインって誰かに何かを伝えるソリューションの一つになると思っています。例えばインスタグラムをプロモーションに活かすことがあります。文字で伝えるよりも画像で伝える、これってバランスやアングルも含めて情緒的に伝えるってことだと思うんです。「これかっこいいから」とか「これイケてるじゃん」って、言葉で表さなくてもなんとなく伝わるじゃないですか。デザインの重要性を感じる部分ですよね。
伝わりやすいですからね。PR TIMESさんの場合は“見て直感的に目的が伝わる”というところを全員意識されていますよね。
村田
コミュニケーション領域の会社なので、伝わりやすさは意識しますよね。WEBって情報量が本当に多いじゃないですか。

流れてる情報をすべてテキストで頭に残すって大変なんで、“いかに見やすいか”とか“パッと見でわかりやすい”とかは結構こだわったりするところですよね。
最初のきっかけはご紹介頂いてからですが、なぜThe companyにその後も継続していろいろとご依頼いただいているのでしょうか?
村田
そこは社内的にも単純にこのデザインかっこいいじゃん!っていうのがあります。
かっこいい!いいじゃん!っていうのはパッと見たときにわかるじゃないですか。
「これってこうしたほうがいいよね」っていうのが続くと、感覚が伝わってないなとか、、、。
やっぱり感覚が伝わってる人じゃないと何か制作物を作るときにデザインとかを共有するのは難しいなって。
そこが伝わっていることと、継続しているやり易さ、スピード感ももちろんありますし、納得できるものが社内としてはあがってきていると感じてます。
ありがとうございます。実際に制作させていただいたものっていうのが会社案内、カレンダーだったりするんですけど、ここらへんの率直な意見を伺ってもよろしいですか?
村田
はい。じゃあ、ぶっちゃけた意見として(笑)
直前までいろいろと決まっていない中でスピーディーにご対応いただいたところはすごくありがたかったなというのが1つありました。
あと、年末にカレンダー作る会社ってすごく多いじゃないですか。
その中で“あ、これって!”って目に止まるのってなかなか重要なことなんですよね。
そうですよね。だからこそ他との違いも重要になってきますよね?
村田
弊社の場合PRカレンダーと言って“何月何日は何の日”、例えば“迷路の日”はいつとか“カレーの日”はいつとか、
“●●の日”を入れなきゃいけない特殊なカレンダーなので、文字量は相当多かったりしますよね。
そうですね。でもこれ、作ってる側としても、へぇー!って思いますからね。このカレンダーうれしいですよ。
村田
思いますよね(笑) かなりいい感じのカレンダーだとおもっているんですけど(笑)

逆に文字量が多くなるのでどれだけすっきり見やすく作り上げるかっていうところが重要にはなってくるなと思っていて、

そのあたりが見やすく出来上がったところ、表紙のわかりやすいところとかよかったなと思います。
今回難しかった記憶があります(笑)
村田
この表紙お猿さんですもんね。
申年だから全部お猿さん入れてくれたりとか、そんなちょっとした遊び心がないと。
そういう遊び心をいつも表現したいっていうのはスタッフの皆さんからも感じられます。
村田
ただ「きれいに」とか「まじめ」に作ってくれっていうのではなく、デザインとかって遊び心なりを入れつつもきれいに情報が整理されている、そこが非常に大きいところじゃないかなと思いますね。
ありがとうございます。今後の村田さんの展望みたいなものがあればかお聞かせいただけますか?
村田
そうですね、個人的にゼネラリストでありたいと思っているので、いまのPRだけではなく、デザインでも携われるように幅を広げていきたいとも思います。
同じことをずっとやっていても成長してないというか、自分に満足できなくて(笑)
能力の現状維持って、時間が動いている分僕はマイナスだと思うんですよね。

同じことを友達に言ったらキレられたことありますけど(笑)

なのでデザインに限らず、今の仕事、業務がありつつ、そこに付随していないことも含めて広げていきたいですね。

橘さんともビジネスの話が対等にできるぐらいにならないとダメですね(笑)
PRっていう切り口で考えるとお客さんに話せることが広くなりますもんね。 僕らも今後も色々とご提案できるよう精進しないとと励みになりました。今回はお忙しいところありがとうございました!
村田
こちらこそありがとうございました!

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